目次
はじめに
このドキュメントの目的
本書は明太子としめじを使ったクリームパスタに関するレシピ集です。基本の材料構成や調理時間、和風アレンジ、電子レンジを使った時短法、濃厚な仕上げ方、たらこでの代替、めんたいマヨを使った簡単レシピまで、家庭で再現しやすい方法を丁寧にまとめました。
本書で学べること
- 基本の材料と下ごしらえのコツ
- 明太子としめじの相性を活かす味付けのポイント
- 電子レンジや短時間で作るための工夫
- クリームの濃さを調整する方法や代替材料の使い方
想定読者
料理初心者から普段の献立に変化をつけたい方まで。特別な器具がなくても作れるレシピを中心にしています。
準備と所要時間の目安
1人分の調理時間は下ごしらえを含めて20〜30分が目安です。主な買い物は明太子（チューブ可）、しめじ、生クリームか牛乳、パスタ、バターまたはオリーブオイルです。
読み方のポイント
各章で材料と手順を分かりやすく示します。火加減や味の調整は具体例で補足しますので、実際に作りながら参考にしてください。気軽に試して、好みでアレンジしてみてください。
基本的なクリームパスタレシピの構成
材料（1人分）
- スパゲッティ：100g
- からし明太子：20g
- まいたけ：1/3パック
- しめじ：1/3パック
- 水：400ml
- 豆乳クリームキューブ：1個
- 塩、こしょう、バター（好みで少量）
構成のポイント
主役はスパゲッティと明太子です。明太子20gは塩味と旨味のバランスが良く、豆乳クリームキューブでまろやかさを補います。きのこは食感と香りを加え、量を抑えることで全体のバランスを崩さずヘルシーに仕上げます。
下ごしらえ
きのこは石づきを取り小分けにします。明太子は薄皮を取り出してほぐしておきます。豆乳クリームキューブは常温に戻すと溶けやすくなります。
調理の流れ（約15分）
- フライパンに水400mlとスパゲッティを入れ、中火で加熱します。麺が柔らかくなるまで時々かき混ぜます。
- 麺がほぼ柔らかくなったらきのこを加え、1〜2分煮ます。
- 豆乳クリームキューブを割り入れて溶かし、明太子を加えて和えます。塩・こしょうで味を整え、仕上げにバターを少量落とすとコクが出ます。
コストと時短の工夫
材料は身近で安価なものが多く、1人分で約500円前後に収まります。鍋を使わない一鍋調理や電子レンジ利用で洗い物を減らし、忙しい日でも短時間で作れます。電子レンジを使う場合は耐熱容器で様子を見ながら加熱してください。
和風アレンジの明太子きのこパスタ
材料（2人分）
- スパゲッティ 180g
- 明太子 70g（薄皮を取りほぐす）
- しめじ 80g、舞茸 80g
- バター 15g
- オリーブオイル 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- 醤油 小さじ1/2
- 塩・胡椒 少々
- 刻み海苔・高菜・追加の明太子 適量
作り方
- 大きめの鍋でたっぷりの湯を沸かし、塩を入れてスパゲッティを表示時間より1分短めに茹でます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、しめじと舞茸を入れてさっと炒めます。塩胡椒で軽く味を調えます。
- 火を止め、フライパンの温度が少し下がってからほぐした明太子70g、バター15g、オイスターソース小さじ1、醤油小さじ1/2を加えます。明太子の粒感を残すように、手早く混ぜます。
- 茹で上がったパスタをフライパンに移し、弱火にしてソースと絡めます。必要なら茹で汁を大さじ1〜2加えてなじませます。
ポイント・コツ
- 明太子は必ず火を止めてから加えると、プチプチした食感が残ります。
- 冬場はバターが固まりやすいので、フライパンの余熱で溶かすか弱火で少し温めてから和えてください。
- オイスターソースは旨味のアクセントです。少量で風味がまとまります。
盛り付けとアレンジ
- 刻み海苔、高菜、さらに追加の明太子をトッピングして見た目と風味をアップします。
- クリーミーにしたい場合は生クリーム大さじ1を加えてください。
- 辛さが欲しい場合は一味や七味を少量振ります。
注意点
- 明太子の塩分は商品で異なります。味見をして醤油や塩を調整してください。
電子レンジで作る時短レシピ
概要
鍋を使わず電子レンジだけで作る、明太子きのこクリーム風パスタの時短レシピです。パスタを半分に折って容器に入れ、調味料と水を加えて加熱するだけなので後片付けが楽です。
材料（1人分）
- 乾燥スパゲッティ 80g（半分に折る）
- 水 300ml（パスタが浸る量）
- 塩 小さじ1/2
- 和風だし顆粒 小さじ1/2
- しめじやまいたけなど 60〜80g（ほぐす）
- バター 10g（加熱用）＋仕上げ用10g
- しょうゆ 小さじ1
- 塩こしょう 少々
- 明太子 1腹（または大さじ1〜2）
- 刻みのり 適量
作り方
- 耐熱容器にパスタを半分に折って入れます。パスタが重ならないように平らに並べるとムラなく火が通ります。
- 水、塩、和風だし顆粒、ほぐしたきのこを加えます。容器は深めで、ラップかふたを軽くのせて蒸気が逃げるようにします。
- 600Wの電子レンジで6分加熱します。途中で吹きこぼれそうなら一度止めて様子を見てください。
- 一度取り出して全体をよく混ぜ、バター10g、しょうゆ、塩こしょうを加えます。再びラップをして600Wでさらに3分加熱します。
- 加熱後は1分ほどそのまま蒸らしてから取り出します。器に盛り、刻みのり、明太子、残りのバターをのせて軽く混ぜて完成です。
ポイントと応用
- 電子レンジの出力により加熱時間は変わります。500Wなら合計で1〜2分長めに、700W以上なら30秒〜1分短くしてください。
- 水はパスタがかぶる量を目安に。少なすぎると固くなるので、心配なら水を少し多めにして様子を見てください。
- 容器は深めで余裕があるものを使うと吹きこぼれを防げます。ラップは端を少し開けて蒸気を逃がしてください。
- 仕上げのバターと明太子を混ぜると、ソースがなめらかになり風味が増します。
- 後片付けは容器とスプーンだけなので簡単です。熱いので取り扱いに注意してください。
濃厚クリームパスタのバリエーション
ベーコン入り豪華版
材料例：明太子50g、厚切りベーコン100g、ブロッコリー1/2株、しめじ1パック。ベーコンは食べやすく切り、強めに焼いて香ばしさを出します。ブロッコリーは小房に分けて軽く下茹でし、しめじは石づきを落としてほぐします。クリームは生クリームと牛乳を1:1で合わせ、煮詰めて濃度を出します。仕上げに明太子を加えて和えると、旨味と塩気が全体を引き締めます。
豆乳クリームのヘルシー版
生クリームの代わりに無調整豆乳200〜250mlと片栗粉小さじ1でとろみを付けます。きのこ（しめじやエリンギ）との相性が良く、あっさりしつつコクを感じます。味付けは塩と白だし少々で整えると優しい味になります。
チーズや魚介のアレンジ
パルメザンやマスカルポーネを少量加えるとコクが増します。海老や帆立を使えばリッチな海味（うまみ）に。魚介は火を通しすぎないのがコツです。
香味と食感の工夫
刻んだ大葉やパセリを仕上げに散らすと香りが立ちます。アクセントにレモンの皮を少量擦ると全体が引き締まります。残ったソースは冷蔵で2日程度保存可能です。
たらこを使った代替レシピ
材料（1人分・目安）
- スパゲッティ 100g
- たらこ 1腹（薄皮を取る）
- 牛乳 大さじ3〜4
- めんつゆ（3倍濃縮なら大さじ1）
- バター 5g
- しめじ 1/4パック
- ほうれん草 少々（豪華版）
- 卵黄 1個分（豪華版）
下準備
- たらこの薄皮は包丁で切り込みを入れ、スプーンで中身をこそげ取ります。こうするとソースが滑らかになります。
- 牛乳とめんつゆを混ぜ、たらこに合わせやすい液にします。
- しめじは石づきを取り、小房に分けます。シリコンスチーマーに入れて電子レンジ（600W）で1分ほど加熱しておくと水分が出て扱いやすくなります。
基本レシピ（フライパンまたは電子レンジで）
- 茹でたパスタとしめじをフライパンに入れ、バターを溶かします。火を止めてからたらこと牛乳めんつゆを加え、手早く和えます。熱でたらこが固くならないよう注意してください。
- 電子レンジで作る場合は、耐熱容器に茹でたパスタ、しめじ、バター、たらこ、牛乳めんつゆを入れて軽く混ぜ、600Wで30秒ずつ様子を見ながら温めます。
豪華版（ほうれん草・しめじ・卵黄入り）
- ほうれん草をさっと茹でて食べやすく切ります。すべての具材を混ぜてから電子レンジで温め、仕上げに卵黄をのせます。卵黄を崩して混ぜると、コクと濃厚さが増します。
ポイント
- たらこは加熱しすぎるとパサつくので、余熱で仕上げるのがコツです。
- 牛乳の量で濃さを調整してください。
和風テイストの明太子パスタ
材料（1〜2人分）
- スパゲッティ 100〜160g
- 明太子 1腹（皮を外してほぐす）
- マヨネーズ 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- しめじ 1/2パック
- 大葉（紫蘇） 3〜4枚
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1片（お好みで）
- 塩・黒胡椒 適量
- 焼きあご出汁（オプション） 50ml
下ごしらえと切り方
- しめじは根元を切り落とし、小房に分けます。小房のまま残すと見た目が良く、食感も楽しめます。
- 大葉は軸を取り、細く千切りにします。幅は約2mmを目安にすると口当たりが良くなります。
- 明太子は皮を取り、中身をボウルに出してマヨネーズと醤油で和えておきます。味を見て醤油は調整してください。
調理手順（時短ポイント）
- 沸騰した湯に塩を加え、パスタを表示時間より30〜60秒短めに茹でます。最後の2〜3分でしめじを一緒に入れて茹で、同時調理で手間を省きます。
- 茹で上がる直前にカップ1/4のパスタ湯を取り置きます。
- フライパンにオリーブオイルと薄切りにしたにんにくを入れて弱火で香りを出します（にんにくは省いても可）。
- 茹でたパスタとしめじをフライパンに移し、火を弱めて取り置いたパスタ湯でほぐします。
- 火を止めてから明太子マヨネーズを加え、手早く和えます。熱を通しすぎると明太子の風味が飛ぶので注意してください。
焼きあご出汁の上品バージョン
- 味に上品さを出したい場合は、マヨネーズの一部（大さじ1の内半量）を温めた焼きあご出汁で代用します。まろやかさと旨味が増し、和風の深みが出ます。
- 出汁を加えるときは少しずつ様子を見ながら入れ、塩気を調整してください。仕上げに少量のバターを加えるとコクが増します。
盛り付けとトッピングのコツ
- 皿に盛る際はパスタを軽くねじって高さを出すと見た目がきれいです。
- 上に千切り大葉をのせ、刻み海苔、白ごま、万能ねぎやレモンの皮のすりおろしをアクセントに添えます。
- しめじは小房をそのまま見せると自然な野趣が出ます。大葉は食べる直前にのせると香りが立ちます。
仕上げのポイント
- 明太子ソースは熱に弱いので、和える際は火を止めてから行ってください。すぐに提供すると風味と食感が一番良くなります。
めんたいマヨネーズを使った簡単レシピ
概要
市販のめんたいマヨネーズを使った、電子レンジでできる時短パスタです。専用容器としめじを使えば洗い物も少なく、忙しい日でも手早く一皿作れます。
材料（1人分）
- パスタ：80〜100g
- しめじ（ほかのきのこ可）：1/2パック
- 水：パスタがかぶる量＋少し（容器の目安に従う）
- めんたいマヨネーズ：大さじ1〜2
- しょうゆ：小さじ1/2
- 黒こしょうや刻みのり：お好みで
作り方
- パスタを半分に折らずに専用容器に入れ、しめじも加える。
- 規定量の水を注ぎ、ふたをして電子レンジ（600W）で規定時間レンチンする（目安8〜10分）。
- 湯切りをして余分な水分を切る。やけどに注意してください。
- めんたいマヨネーズとしょうゆを混ぜ、温かいうちに和える。味を見てマヨを足してください。
ポイントと応用
- しめじの代わりにベーコンやツナを加えると旨みが増します。
- まろやかさを出したいときは仕上げにクリームチーズ少量を混ぜます。
- 残りは冷蔵で1日程度保存できます。再加熱は電子レンジで軽く温めてください。