目次
はじめに
目的
本書は「明太子うどん 和風」に特化したレシピ集です。基本の作り方から、白だしや大葉、海苔など和の食材を活かしたアレンジ、時短メニューまで幅広く紹介します。家庭で上品な和風の味わいを手軽に再現できるように工夫しました。
本書の特徴
・和風の調味を中心に、クリーム系やバター醤油系とは一線を画しています。素材の香りや旨味を大切にしたレシピを揃えました。
・材料や手順を丁寧に示し、調理のポイントを分かりやすく説明します。
使う食材と調味のポイント
白だし、めんつゆ、昆布だしなどをベースに、明太子の塩気と旨味を引き立てます。大葉や刻み海苔、山椒や七味などの薬味で香りに変化をつけると印象が変わります。うどんは茹で時間を守り、ざるでしっかり湯切りするとのどごしがよくなります。
この後の章について
第2章から第5章で、それぞれ「和風明太クリームうどん」「明太バターうどん」「明太卵とじうどん」「冷やし明太ぶっかけうどん」を詳述します。各章で材料、作り方、調理のコツを具体的に示しますので、調理の前に一読ください。
和風明太クリームうどん
材料(2人分)
- 生うどん 360g
- 明太子 1腹(ほぐす)
- 牛乳 240ml(または生クリーム120ml+牛乳120ml)
- 白だし 大さじ2(味を見て調整)
- バター 20g
- 大葉(しそ) 2枚(千切り)
- きざみのり 適量
- 飾り用明太子 適量
作り方
- 明太子は包丁で切り皮を取り、スプーンで中身をほぐします。大葉は千切りにします。
- 小鍋に牛乳、ほぐした明太子、白だし、バターを入れ、弱火〜中火でゆっくり温めます。沸騰直前で火を止めます。
- 別鍋で生うどんを表示通りに茹で、水気を軽く切ります。
- 温めたソースに茹で上がったうどんを加え、全体をやさしく混ぜます。器に盛り付け、千切り大葉、きざみのり、飾り明太子をのせます。
ポイント
- 白だしは塩分があるため、少しずつ加えて味を調整してください。牛乳だけだとあっさりするため、濃厚さが好みなら生クリームを一部使うとよいです。
- 加熱しすぎると明太子の風味が飛び、分離しやすくなります。温めは沸騰直前で止めることを意識してください。
盛り付けと合わせる食材
- 刻みのりと大葉で和の香りを強めます。刻みネギやゴマを少し加えると食感が増します。冷たい副菜やお漬物と合わせるとバランスがよくなります。
明太バターうどん
概要
明太バターうどんは、明太子のピリッとした旨味とバターのまろやかさがよく合う一品です。醤油とレモン汁でさっぱりと仕上げるため、重たくなりすぎず食べやすい味わいになります。温泉卵をのせるとコクが増して満足感が高まります。
材料(1人分)
- うどん(茹で/冷凍)1玉
- 明太子1腹(薄皮を取り除く)
- バター10g
- 醤油 小さじ1
- レモン汁 少々(約数滴)
- 温泉卵1個(好みで)
作り方
- 明太子は薄皮を取り、包丁の背かスプーンで中身をほぐします。塩気の具合を見て加減してください。
- ボウルに明太子、バター(室温で柔らかくしておくと混ぜやすい)、醤油、レモン汁を入れてよく混ぜ、ソースを作ります。レモン汁は少量ずつ加えて酸味を調整します。
- うどんを表示通りに茹でるか温め、湯切りします。温かいうどんをボウルに入れ、作ったソースを絡めます。
- 器に盛り、好みで温泉卵をのせます。全体をよく混ぜてから召し上がってください。
ポイント・コツ
- バターは仕上げに加えると香りが立ちます。溶け残りが気になる場合は温かいうどんに混ぜると自然に溶けます。
- レモン汁は少しずつ加えて、明太子の塩味とバランスを見ながら調整します。
- 明太子の辛さが強い場合はバターを少し増やすとまろやかになります。
アレンジ例
- 刻み海苔や万能ねぎを散らすと香りが増します。
- ベーコンやしめじを炒めて加えると具だくさんになります。
明太卵とじうどん
概要
明太卵とじうどんは、明太子の旨みを卵で包んだ優しい味わいの一品です。出汁やめんつゆで軽く味をつけ、片栗粉でとろみをつけることで、寒い季節や疲れたときにほっとする食感になります。栄養のバランスも良く、短時間で作れます。
材料(1人分)
- 茹でうどん:1玉
- 明太子:半腹(薄皮を除く)
- 卵:1個
- 白だし:小さじ1
- 水:200ml(目安)
- 片栗粉:小さじ1(水で溶く)
- 小ねぎ:1本(小口切り)
作り方
- 明太子は皮を丁寧に取り、スプーンでほぐしておきます。表面の塩気が強ければ軽く調整します。
- 鍋に白だしと水を入れて中火にかけ、沸騰したらほぐした明太子を加えます。軽く混ぜて味をなじませます。
- 水溶き片栗粉を少しずつ加え、とろみをつけます。とろみは好みで調整してください。
- 溶き卵を回し入れ、箸で大きく混ぜずにふんわり半熟に仕上げます。加熱しすぎないことがポイントです。
- 茹でたうどんを器に入れ、上から熱々の明太とじをかけ、小ねぎを散らします。
ポイントとコツ
- 卵は半熟でとじると口当たりが良くなります。火を止めるタイミングを1〜2秒早めるとよいです。
- 片栗粉でとろみをつけると、うどんによく絡みます。片栗粉は少量ずつ加えて調整してください。
- 明太子の塩味は商品によって差があるため、味見をしてから白だしの量を調整します。
アレンジ例
- だしを少し濃いめにしてご飯にかけても美味しいです。
- きのこやほうれん草を加えて彩りと栄養をプラスできます。
冷やし明太ぶっかけうどん
調理時間・分量
調理時間: 約5分(冷凍うどん使用)
材料(1人分)
– 冷凍うどん: 1玉
– 明太子: 1腹
– めんつゆ(3倍濃縮): 大さじ1〜2(好みで調整)
– 刻み海苔: 適量
– 青じそ(お好み): 1〜2枚
作り方
- 冷凍うどんはパッケージの表示通りにレンジや茹でで加熱します。レンジ加熱の場合は蒸気を逃がして均一に温めます。
- 加熱後すぐに冷水でしっかりと洗い、ぬめりを取って冷たくします。冷水でしめることでコシが出ます。
- 器にうどんを盛り、中央に明太子を薄皮からほぐしてのせます。明太子は最後にのせて風味を保ちます。
- めんつゆを好みの量かけ、刻み海苔と青じそをトッピングして出来上がりです。
ポイントとコツ
- 市販のめんつゆを使うと味付けが簡単です。濃さはめんつゆの表示を参考に調整してください。
- 明太子は加熱しない方が風味が強く残ります。器に盛ってからのせると香りが生きます。
- うどんは水気をよく切るとめんつゆが薄まりにくくなります。
アレンジ例
- きゅうりの千切りや大葉を添えると爽やかさが増します。
- 仕上げにごま油を少量たらすとコクが出ます。
盛り付けのちょっとした工夫
器を冷やしておくとより涼しげに見えます。小皿に追加のめんつゆを用意すると好みで量を足せて便利です。