目次
はじめに
目的
本書は、牛乳とバターを使って作る明太子クリームパスタのレシピをまとめたガイドです。生クリームを使わずに家庭にある材料でコクのあるソースを作る方法を、わかりやすく紹介します。
本書で学べること
- 牛乳とバターで作るクリームベースの基本
- 時短で作れるワンパンレシピのコツ
- 野菜を加えて満足感を高める方法
- シンプルにバターの風味を活かす作り方
- 春菊など香り野菜を使った大人向けアレンジ
対象読者と準備
忙しい平日の夕食にも、ちょっと贅沢に楽しみたい休日にも使える内容です。基本の道具はフライパンと鍋、計量スプーン程度で十分です。材料はスーパーで手に入りやすいものを中心に選びました。
本書の方針
専門用語をなるべく避け、手順はシンプルに示します。初めての方でも安心して作れるよう、写真やコツを交えて丁寧に説明します。どうぞ気軽に挑戦してください。
明太子パスタとコンソメで作る絶品クリームパスタの極意
概要
生クリームを使わず、牛乳・チーズ・マヨネーズで濃厚さを出すレシピです。コンソメが旨みとコクを引き立て、手軽にリッチな味わいになります。
材料(1〜2人分)
- スパゲッティ160g
- 明太子80g(皮を取りほぐす)
- 牛乳200〜250ml
- バター10g
- マヨネーズ大さじ1
- コンソメ小さじ1
- スライスチーズ1枚
- オリーブオイル小さじ1
- 塩・黒こしょう適量
- パスタの茹で汁80〜100ml
作り方
- 塩を入れた湯でパスタを表示より1分短めに茹で、アルデンテにします。茹で汁は80〜100ml取っておきます。
- フライパンにオリーブオイルとバターを弱めの中火で溶かし、明太子を入れてほぐします。軽く火を通す程度で大丈夫です。
- 牛乳とコンソメを加え、弱火〜中火で温めます。沸騰させないように注意してください。
- スライスチーズをちぎって加え、溶けたらパスタの茹で汁でとろみを調整します。
- 火を止めてからマヨネーズを加え、よく混ぜます。最後に茹でたパスタを加えて全体を和え、塩・黒こしょうで味を整えます。
コツ・ポイント
- 牛乳は沸騰させないと分離しにくくなります。
- 茹で汁で濃度を調整するとクリーミーに仕上がります。
- マヨネーズは火を止めてから加えると風味が生きます。
盛り付け例
刻みのり、刻み大葉(しそ)、黒こしょうを振ってどうぞ。お好みでバター少々を落とすとよりコクが増します。
ワンパンで作れる明太子クリームパスタ
概要
フライパンひとつで作れる時短レシピです。にんにくの香りを活かし、パスタを水で直接茹でてコンソメの旨味をしっかり溶かし込みます。調理時間は15〜20分。仕上げに明太子と生クリームを合わせて濃厚に仕上げます。
材料(2人分)
- スパゲッティ 160〜200g
- 明太子 80g(殻を取り除く)
- にんにく 1片(みじん切り)
- オリーブオイル 大さじ1
- 水 500〜700ml(パスタがひたる量)
- コンソメ 顆粒小さじ2またはキューブ1個
- 生クリーム 50〜100ml(牛乳で代用可)
- 塩・黒こしょう 少々
作り方
- にんにくを弱火で香りが出るまで炒めます。焦がさないよう注意してください。
- 水とコンソメを加え、沸騰させます。スパゲッティは半分に折るかそのまま入れて、表示時間より1分短く茹でます。途中で菜箸でほぐしてムラなく。
- 茹で上がる直前に火を弱め、生クリームを入れて温めます。
- 火を止め、明太子を加えて手早く混ぜます。塩加減は明太子とコンソメの塩味を確認して調整してください。
- 皿に盛り、黒こしょうや刻み海苔、パセリを添えると風味が増します。
ポイント
- にんにくは弱火でじっくり。香りだけ出すのがコツです。
- 水は少なめだと濃厚になります。様子を見て足してください。
- 明太子は加熱しすぎないよう最後に混ぜると風味が残ります。
調理時間は準備を含めて約15〜20分です。手早く濃厚な一皿を楽しんでください。
野菜たっぷり明太子クリームパスタ
材料(2〜3人分)
- スパゲッティ 160〜200g
- 明太子 80g(薄皮を除く)
- 玉ねぎ 1/2個
- キャベツ 150g
- ちくわ 2本
- にんにく 1片
- オリーブオイル 大さじ1〜2
- コンソメ 小さじ1〜2
- 塩・こしょう 少々
- パスタの茹で湯 300〜400ml
- 刻みねぎ・刻み海苔・レモン汁 お好みで
下ごしらえ
- 明太子は包丁で切り、薄皮を取り除いてほぐします。
- 玉ねぎは薄切り、キャベツはざく切り、ちくわは斜め切り、にんにくはみじん切りにします。
- パスタは表示より1分短めに茹で始めます。茹で湯を300〜400ml取り分けます。
作り方
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で香りを出します。
- 玉ねぎを加えて中火で透き通るまで炒めます。キャベツとちくわを入れてさらに炒めます。
- 取り分けた茹で湯を加え、コンソメを溶かして2〜3分煮て味をなじませます。
- 茹で上がったパスタを加え、ソースとよく絡めます。塩・こしょうで味を調えます。
- 火を止めてから明太子を加え、手早く混ぜてクリーミーに仕上げます。
コツ・ポイント
- 明太子は加熱しすぎると粉っぽくなるので、火を止めてから混ぜると滑らかになります。
- 茹で湯の量でソースの濃度を調整します。少しずつ足して好みの濃さにしてください。
- 野菜は好みでしめじやほうれん草に替えても栄養バランスが良くなります。
盛り付け
お皿に盛り、刻みねぎと刻み海苔を散らし、仕上げにレモン汁を軽く振って爽やかさを足します。温かいうちにどうぞ。
お手軽めんたいパスタ
材料(2人分)
- スパゲッティ 200g
- 明太子 80g(皮を除く)
- バター 40g
- オリーブ油 小さじ2
- 青じそ 5枚(千切り)
- おろしにんにく 少々(好みで)
- 塩、黒胡椒、パスタの茹で汁 適量
作り方
- 大きめの鍋に湯を沸かし、塩を入れてスパゲッティを表示より1分短く茹でます。茹で汁をカップ1/2ほど残しておきます。
- 明太子は包丁で皮を開き中身をしごき出します。ボウルでほぐしておきます。
- フライパンにバターとオリーブ油、おろしにんにくを入れて弱火で香りを出します。
- 茹で上がったパスタをフライパンに移し、残した茹で汁を少しずつ加えながら手早く混ぜます。
- 火を止めてから明太子を加え、全体に絡めます(熱が強いと水分が飛びやすいので注意)。青じそを混ぜ、味を見て塩・黒胡椒で調えます。
コツ
- 明太子は加熱しすぎないと風味が残ります。
- バターをしっかり使うとコクが出ますが、塩分は明太子で増すので味見を必ずしてください。
アレンジ
- 刻み海苔や刻みねぎをトッピングすると香りが増します。
- クリーミーにしたい場合は生クリーム大さじ2を最後に加えても合います。
保存
- 出来立てをおすすめします。残ったソースは冷蔵で1日程度、パスタとは別に保存してください。
春菊と明太子のパスタ
材料(2人分)
- スパゲッティ 160g
- 明太子 1/2パック(中身を取り出す)
- 春菊 1/2束(葉のみ使用)
- バター 20g
- レモン汁 少々
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩、こしょう 適量
下ごしらえ
- 春菊は葉を摘み、ざく切りにします。茎は硬ければ取り除きます。
- 明太子は包丁で皮に切れ目を入れて、中身をスプーンで取り出します。
- 鍋でたっぷりの湯を沸かし、塩を入れてパスタを表示時間より30秒ほど短めに茹でます。茹で汁は少し取っておきます(大さじ2〜3)。
作り方
- フライパンにオリーブオイルを熱し、春菊をさっと炒めます。色が鮮やかになったら火を止めます。
- 別のボウルで明太子とバター、レモン汁少々を混ぜておきます。必要ならこしょうを少々加えます。
- 茹で上がったパスタをフライパンに移し、取っておいた茹で汁を加えて全体をなじませます。弱火にして明太子バターを加え、手早く和えます。春菊を戻して軽く混ぜ合わせたら器に盛ります。
コツ・ポイント
- 春菊は火を通しすぎると香りが飛ぶので短時間で仕上げます。
- 明太子は加熱しすぎず、余熱でなじませると風味がよく残ります。
- レモン汁は香りづけ程度に少量加えると明太子の塩気とよく合います。
アレンジ例
- クリーミーにしたい場合は仕上げに生クリーム大さじ1を加えます。
- ピリッとさせたい場合は刻み海苔や黒こしょうを多めに。