目次
はじめに
目的と構成
本書は、明太子とバター醤油を組み合わせた和風パスタについて、基本知識から複数のレシピ、アレンジまでを分かりやすくまとめたガイドです。家庭で手軽に作れるよう、材料や手順、コツを丁寧に解説します。
この章での読みどころ
まずは全体の流れと本書の使い方を説明します。どのレシピがどんな場面に向くか、必要な道具や材料の目安も紹介しますので、はじめての方でも迷わず進められます。
期待できること
・短時間で作れる夕食の一品を覚えられます。
・明太子の塩気とバター醤油の風味の合わせ方が分かります。
・にんにく風味や二人分の時短アレンジなど、応用レシピを試せます。
注意点
明太子は塩分が強いので、味見をしながら調整してください。冷凍保存や加熱の際の扱いにも触れます。
以降の章で、基本レシピ→にんにく香る版→2人分の簡単版→アレンジと順に詳しく説明します。どうぞ気軽に読み進めてください。
明太子バター醤油パスタの魅力と基本知識
魅力の概要
明太子バター醤油パスタは、ピリッとした明太子の辛みと魚の旨味、バターのまろやかなコク、醤油の香ばしさが一皿で味わえます。材料が少なく手早く作れるため、平日の夜やおもてなしにも向きます。
明太子の特徴
明太子はタラコに唐辛子などで味付けしたもので、ほどよい塩気と辛みが特徴です。生のまま使うことで風味が立ちます。加熱しすぎると風味が飛ぶので扱いはやさしくします。
味の組み立て
バターでコクを出し、少量の醤油で香ばしさを加えます。オリーブオイルを少し足すと軽やかさが出ます。パスタの茹で汁を加えるとソースが乳化してからみがよくなります。
材料選びのポイント
・明太子:中辛程度が万人向けです。味付きか生タイプかで風味が変わります。
・バター:加熱に強い無塩バターを基本に、風味付けに有塩も使えます。
・醤油:香りの強い薄口醤油は控えめに使うとバランスが良いです。
調理の基本のコツ
明太子は加熱を最小限にし、火を止めたソースに加えて和えます。パスタの茹で汁は少量ずつ加えて好みの濃度に調整してください。
仕上げとおすすめトッピング
海苔、青ねぎ、刻み大葉、刻みのり、白ごま、刻み海苔がよく合います。レモンを少量搾ると味が引き締まります。
基本的なバター醤油明太子パスタレシピ
材料(1人分)
- パスタ 100g
- 明太子 50g
- 舞茸 1パック
- 青ネギ 適量(小口切り)
- 醤油 大さじ1
- 胡椒 適量
- バター 15g
- オリーブオイル 小さじ1
下ごしらえ
- 明太子は薄皮を取り、身をスプーンなどでほぐしておきます。塩気が強いので味見で量を調整してください。
- 舞茸は小房に分け、食べやすい大きさにします。
- 青ネギは小口切りにします。
- パスタ用の湯をたっぷり沸かし、塩(湯の量に対し約1%が目安)を入れておきます。
作り方(調理工程)
- パスタを袋の表示時間より1分ほど短めに茹で、アルデンテに仕上げます(目安7〜8分)。
- フライパンにオリーブオイルを弱めの中火で熱し、舞茸を香りが立つまで炒めます。軽く塩を振ると水分が出にくくなります。
- 茹で上がったパスタを湯切りし、フライパンに加えて手早く混ぜます。
- 火を少し弱め、明太子と醤油、胡椒を加えてパスタと絡めます。明太子は潰しすぎず、ふんわり混ぜると食感が良くなります。
- 火を完全に止めてからバターを加え、余熱で溶かしながら全体を和えます。
重要なポイント
- バターは必ず火を切ってから加えると香りが飛びにくく、まろやかさが残ります。
- 明太子は塩気があるため、醤油や塩の量は味見で調整してください。
- 舞茸はしっかり炒めると香りが立ち、パスタ全体の風味が引き立ちます。
盛り付けと仕上げ
器に盛り付け、青ネギをたっぷり散らします。お好みで刻み海苔や白ごまを少量ふると彩りが良くなります。温かいうちにどうぞ。
より詳しい明太子パスタレシピ(にんにく香る版)
材料(1人分)
- スパゲッティ 100g
- 明太子 1本(薄皮を取り除く)
- にんにく 1かけ(みじん切りまたは薄切り)
- オリーブオイル 大さじ1
- バターまたはマーガリン 10g
- 牛乳(または生クリーム・豆乳)約100ml
- めんつゆ 小さじ1
- 塩・黒こしょう 少々
- 大葉・刻み海苔・レモン(好みで)
作り方(ポイント付き)
- パスタを表示時間通り茹でます。茹で汁を少し(大さじ2程度)取っておきます。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、弱火でにんにくをゆっくり炒めて香りを出します(焦がさない)。
- にんにくが香ったら湯(茹で汁でも可)とめんつゆを加え、軽くひと煮立ちさせます。
- 茹で上がったパスタをフライパンへ入れ、火を止めて牛乳とバターを加えます。全体をよくなじませるとソースが滑らかになります。
- 最後に明太子をほぐして加え、さっと混ぜます。長時間混ぜると明太子が崩れすぎるので注意します。
- 器に盛り、大葉や刻み海苔を散らし、好みで黒こしょうとレモンをかけます。
調理のコツ
- にんにくは弱火でじっくり香り出しを。強火だと辛くなります。
- 牛乳は分量を調整して好みの濃度に。生クリームを使うと濃厚になります。
- めんつゆで旨味を補い、バターでコクを出します。味見をして塩加減を整えてください。
提案
- にんにくを香ばしくしたい場合は最後に強火でさっと合わせても良いです。
- シーフードやきのこを加えるとボリュームが出ます。
2人分の簡単バター醤油明太子パスタ
材料(2人分)
- スパゲティ 200g
- 明太子 1本(60g)
- 大葉 5枚(千切り)
- 有塩バター 20g
- しょうゆ 小さじ1
- マヨネーズ 大さじ1
- スパゲティのゆで汁 大さじ2
- 刻みのり 適量
下ごしらえ
- 大葉は軸を取り千切りにします。明太子は包丁で縦に切り込みを入れ、スプーンで中身だけをそっと取り出します。
ソース作り
ボウルに明太子、しょうゆ、マヨネーズを入れてよく混ぜます。味が薄ければしょうゆを少し足してください。
パスタの茹で方と仕上げ
- 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩(分量外、湯の1%目安)を加えスパゲティを表示時間どおりに茹でます。
- 茹で上がったら湯きりせずにゆで汁大さじ2をボウルに取り、バターを加えて溶かします。パスタを加え強めに混ぜ、ソースとよく乳化させます。
- 皿に盛って刻みのりと大葉を散らし、完成です。
コツ・代用
- バターは最後に溶かして乳化させるとまとまりが良くなります。
- マヨネーズを控えめにすればあっさりになります。レモン少々で風味が引き締まります。
短時間で作れるので、忙しい日の夕食にもおすすめです。
アレンジレシピ
1. クリーム系明太子パスタ(にんにく香る)
- ポイント:にんにくの香りとクリームのまろやかさで、明太子の旨味を包みます。とろみは茹で汁で調整してください。
- 材料(2人分の目安):スパゲッティ180g、明太子2腹(約80g)、バター20g、牛乳または生クリーム100ml、にんにく1片、粉チーズ大さじ1、塩・黒胡椒少々、茹で汁おたま1〜2杯。
- 作り方:
- 明太子は薄皮を取り出してほぐします。にんにくはみじん切りにします。
- パスタを表示時間より1分短く茹で、茹で汁を取っておきます。
- フライパンでバターを溶かし、弱火でにんにくをさっと香りが立つまで炒めます。焦がさないよう注意します。
- 火を弱めて牛乳または生クリームを加え、温めます。明太子を入れてさっと混ぜ、火を止めます(長く加熱すると風味が落ちます)。
- 茹で上がったパスタを加え、茹で汁で好みのとろみに調整しながらよく和えます。粉チーズと黒胡椒で仕上げます。
- コツ:クリームは生クリームだとコクが出ます。牛乳はあっさり仕上がります。明太子は加熱しすぎないことが風味を保つ秘訣です。
2. バター醤油たらこスパゲティ
- ポイント:たらこの風味にバターのコクと醤油の香ばしさをほんの少し加えて和風に仕上げます。仕上げは弱火でバターを溶かすと香りが立ちます。
- 材料(2人分の目安):スパゲッティ180g、たらこ2腹(約80g)、バター20g、醤油小さじ1、刻み海苔・万能ねぎ適量、茹で汁おたま1杯。
- 作り方:
- たらこは薄皮を取り除きほぐします。
- パスタを表示時間より1分短く茹で、茹で汁を取ります。
- フライパンにバターを入れ、弱火で溶かします。香りが出たら火を止め、醤油を回し入れて混ぜます(醤油は少量で十分です)。
- たらこと茹で上がったパスタを加え、茹で汁で調整しながら手早く和えます。
- 器に盛り、刻み海苔と万能ねぎを散らします。
- コツ:醤油は強く入れすぎないこと。仕上げに刻み海苔とねぎをのせると香りと食感が加わります。
どちらも短時間で作れますので、気分や材料に合わせて楽しんでください。ちょっとした具材(しそ、きのこ、ベーコンなど)を加えると変化が出ます。