目次
はじめに
この文書の目的
この文書は、明太子ととろろを組み合わせた料理を分かりやすく紹介します。主に鍋料理の「明太とろろ鍋」を中心に、材料や下ごしらえ、調理手順を丁寧に説明します。簡単でお財布に優しいレシピや豚肉を使ったバリエーション、さらに焼き料理の「とろろ明太焼き」も取り上げます。
明太とろろとは
明太とろろは、辛子明太子のうま味と、山芋のとろろのなめらかな食感を組み合わせた料理です。辛味と甘み、ねばりが一体となり、寒い時期にぴったりの温かい一品になります。栄養面でも満足感があり、手軽に作れます。
本書の構成と読み方
全5章で構成します。第2章は基本レシピ、第3章は節約メニュー、第4章は豚肉バリエーション、第5章は焼きレシピです。各章は材料、下ごしらえ、調理手順、ポイントを具体的に示します。料理の経験が浅い方も、工程を順に追えば安心して作れます。
注意点
明太子は塩分があるため味見をしながら調整してください。とろろは変色しやすいので、使う直前にすりおろすと風味が良くなります。
明太とろろ鍋の基本レシピ
説明
明太子のピリッとした辛味と長芋のとろろがやさしく調和する鍋です。白だしをベースに鶏肉や白菜、きのこを合わせて栄養バランス良く仕上げます。仕上げに入れるとろろが鍋つゆにとろりと溶け、食感の対比が楽しめます。
材料(2〜3人分)
- 明太子 100g(皮を裂いて中身を使う)
- 長芋 200g(すりおろす)
- 鶏もも肉 300g(一口大)
- 水菜 40g(食べやすく切る)
- まいたけ 100g(ほぐす)
- 白菜 250g(一口大)
- 白だし 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 水 600cc
下ごしらえ
- 長芋は皮をむき、すりおろしておきます。粘りが出ますので最後に加えます。
- 明太子は皮を裂き中身だけ取り出します。辛さが強い場合は量を調整してください。
- 鶏肉は余分な脂を取り、一口大に切ります。野菜は食べやすく切ります。
作り方
- 鍋に水600cc、白だし、みりん、酒を入れて中火にかけます。
- 煮立ったら鶏肉を入れ、アクを取りながら火を通します。
- 白菜とまいたけを加え、柔らかくなるまで煮ます。
- 火を弱め、水菜を入れてさっと温めます。
- 火を止めてからすりおろした長芋を加え、最後に明太子を全体に散らします。熱で明太子の風味が立ちますが、長時間煮ないようにします。
ポイント
- とろろと明太子は煮すぎないことで風味と食感を保てます。
- 白だしの塩分があるので味見をしてから塩を足してください。
- 余ったつゆにご飯やうどんを入れて楽しむと最後までおいしくいただけます。
簡単でお財布に優しい明太とろろ鍋のレシピ
材料(2〜3人分)
- 市販の味付けとろろ 1袋
- 辛子明太子 1腹
- 絹ごし豆腐 1丁
- 顆粒だし 小さじ1を溶いた湯 600ml
- 刻みねぎ、刻みのり 適量
下ごしらえ
- 明太子は包丁で軽く切り、皮を破って中身を出しておくと食べやすくなります。
- 豆腐は水切りしなくてもそのままでOKですが、やさしく扱ってください。
作り方
- 鍋に湯600mlと顆粒だし小さじ1を入れて温めます。
- 沸騰したら弱火にして、絹ごし豆腐を丸ごと入れ、3〜5分ほど温めます。
- 豆腐が温まったら火を弱め、味付けとろろを静かに加えます。とろろは熱でふんわり広がります。
- 最後に明太子の中身を回しかけ、軽く混ぜて温めます。明太子は煮すぎると塩気が強くなるので注意してください。
- 器に盛り、刻みねぎと刻みのりを散らしてでき上がりです。
ポイント
- 豆腐を崩さずに温めると見た目が美しく、満足感が出ます。
- 味が薄ければ、だしや醤油を少量足してください。
節約の工夫・アレンジ
- 明太子の代わりに明太風ソースやチューブタイプを使うと安く済みます。
- 野菜(白菜や春菊)を少量加えると栄養と満足感が増します。
保存と温め直し
- 残った鍋は冷蔵で1日保存できます。再加熱は弱火でゆっくり温め、とろろが固くならないように注意してください。
豚肉を使った明太とろろ鍋のバリエーション
材料(2〜3人分)
- 豚薄切り肉 200〜300g
- 長芋(すりおろし)200g
- 明太子 1腹(好みで省略可)
- 白だし 50ml、水 400ml(白だし:水=1:8で調整可)
- しいたけ・しめじなどきのこ合計150g
- ネギ1本、白菜や大根適量
- ごま油・塩・刻みのり等(仕上げ用)
下ごしらえ
- 長芋は皮をむき、すりおろしておく。粘りが気になる場合は少し水を加えると扱いやすいです。
- きのこは石づきを取り、小房に分ける。豚肉は食べやすく切ります。
- 明太子は薄皮を取り、大きめのスプーンでほぐす。
作り方
- 鍋に白だしと水を入れて火にかけ、煮立たせます。
- まず硬い野菜(大根や白菜の芯)を加え、2〜3分煮ます。次にきのこを加え、豚肉を広げ入れます。
- 豚肉に火が通ったら火を弱め、すりおろした長芋を鍋中央に流し入れます。長芋は軽く温める程度にするとふんわりします。
- 最後にほぐした明太子を鍋の上にのせ、蓋をして30秒〜1分温めます。器に取り、刻みのりやネギ、ごま油をかけて召し上がってください。
アレンジとポイント
- 明太子が苦手な場合は省略しても風味豊かです。代わりに刻んだ梅や柚子胡椒で味変できます。
- 鶏肉でも代用できます。鶏は火が通りやすいので最後に入れると柔らかく仕上がります。
- 白だしの濃さは好みで調節してください。具材の煮え具合は味見しながら調整すると失敗が少ないです。
とろろ明太焼きのレシピ
材料(2〜3人分)
- 明太子:50g(薄皮を取り出す)
- 長芋:300g(皮をむく)
- 卵:1個
- めんつゆ(3倍濃縮):大さじ1
- 片栗粉:小さじ2(とろみづけ、なければ小麦粉でも可)
- サラダ油:適量
- 飾り:刻みねぎ、刻み海苔、マヨネーズ(お好みで)
下ごしらえ
- 長芋はすりおろすか、粗めにすりつぶしてとろろ状にします。
- 明太子は薄皮を除き、ほぐしておきます。
作り方
- ボウルにとろろ、卵、めんつゆ、片栗粉を入れてよく混ぜます。粘りが出るまで混ぜるとまとまりやすくなります。
- 1の半量をフライパンに流し入れ、上に明太子を散らします。残りのとろろを上からかけ、軽く平らにします。
- 中火で片面を4〜5分焼き、表面が固まったら裏返してさらに2〜3分焼きます。中心まで火が通れば出来上がりです。
焼き方のポイント
- 焦げやすいので火加減は中火〜弱火を心がけます。
- フライパンに蓋をするとふっくら仕上がります。
- オーブントースターを使う場合は耐熱皿に流して200℃で8〜10分、表面に焼き色がついたら中まで火を通します。
盛り付けとアレンジ
- 刻みねぎや刻み海苔を散らし、好みでマヨネーズをかけます。
- チーズをのせて焼くとコクが出ます。
- 醤油を少量たらして和風の香りを楽しめます。
保存と温め直し
- 冷蔵は2日以内に。温め直すときは弱火でゆっくり加熱すると食感が崩れにくいです。