揚げないで簡単!明太子入りヘルシーコロッケの作り方

はじめに

このレシピ集の目的

揚げ物の明太子コロッケを、もっと手軽に、もっとヘルシーに楽しめるように作りました。オーブンやトースター、ノンフライヤー、フライパンでの揚げ焼きなど、キッチンや時間に合わせて選べる調理法をわかりやすく紹介します。

何が学べるか

本書では大きく二つのレシピを扱います。ひとつはじゃがいもをベースにした「焼き明太コロッケ風」。もうひとつは成形せずに作る手軽な「スコップコロッケ風」です。どちらも明太子の風味を活かしつつ、衣や油の量を抑えた作り方を中心にしています。

調理法の違いについて

オーブンやトースターは一度に多めを作ると効率的です。ノンフライヤーは短時間で外側をカリッと仕上げます。フライパンの揚げ焼きは少ない油で手早くでき、表面の焼き色を調整しやすいです。各方法の長所と注意点をレシピ内で具体的に説明します。

読むときのポイント

材料は身近なものを中心にしています。初心者でも取り組みやすい工程に分けました。作り方ごとにコツや代替材料も記載しますので、自分の好みに合わせてアレンジしてください。

基本の焼き明太コロッケ

1. 具を作る

  • じゃがいもは皮つきのままでも大丈夫です。レンジ(600Wで7〜10分)か鍋で茹で、柔らかくなったら湯を切り、鍋で少し火にかけて余分な水分を飛ばします。熱いうちにマッシュして滑らかにします。
  • 玉ねぎはみじん切りにし、弱めの中火でじっくり炒めます。あれば少量のひき肉を加えて火を通します。塩・こしょうは控えめにしてください。明太子に塩分があるためです。
  • 明太子は包丁で皮に切れ目を入れて中身をしごき出します。マッシュしたじゃがいもと炒めた具に混ぜ、味を見てから好みでマヨネーズ小さじ1〜2、バター5〜10g、またはピザ用チーズを少量加えるとコクが出ます。

2. 成形と衣

  • 手を水で軽く湿らせ、熱が落ち着いたじゃがいもを小判形に成形します。熱いうちに形を作ると崩れやすいので、少し冷ますと扱いやすくなります。
  • 衣は順に薄力粉→溶き卵→パン粉の順でつけます。ヘルシーにしたい場合はパン粉を薄めにまぶします。パン粉にオリーブオイルを少量混ぜると焼き色がきれいになります。
  • 衣付けの前に成形した具を冷蔵庫で10分ほど休ませると、崩れにくくなります。

3. 「揚げない」焼き方

  • オーブン/トースター:天板にクッキングシートを敷き、コロッケを間隔をあけて並べます。表面にスプレーオイルを薄く吹きかけるか、刷毛で薄く油を塗ります。200℃前後に予熱し、表面がきつね色になるまで10〜15分程度焼きます。途中で一度返すと両面が均一に色づきます。
  • ノンフライヤー:180〜190℃に予熱し、8〜12分ほど加熱します。途中で一度返して全体をカリッとさせてください。機器によって時間が変わるので様子を見ながら調整します。
  • フライパン揚げ焼き:フライパンに1〜2cmの油を熱し、中火で両面をこんがりと焼きます。通常の揚げ物より油は少なくて済みます。焦げやすいときは火加減を少し下げ、蓋をして中まで熱を通すとよいです。

■ 仕上げのコツ
– 仕上がりは色で判断します。きれいなきつね色で火が通っていればOKです。
– 焼き上がったら網の上で少し冷ますと、底が蒸れてべたつくのを防げます。

(まとめはこの章では省きます。)

成形なし・スコップコロッケ風

説明

成形や衣づけを省き、耐熱容器で焼いてスプーンで食べる簡単なコロッケ風レシピです。揚げ物の手間がなく、準備と後片付けが楽になります。食感は外側のパン粉がサクッ、中はしっとりです。

1. ベースを作る

  • 材料例(2〜3人分): 里芋2個(または中サイズじゃがいも2個)、明太子1腹(約60g)、溶けるチーズ40g、黒こしょう少々、マヨネーズ小さじ1〜2。
  • 里芋やじゃがいもは皮をむき、ラップして電子レンジ(600W)で約4〜6分、柔らかくなるまで加熱します。
  • 熱いうちにフォークやマッシャーで粗くつぶします。明太子は薄皮を取りほぐして加え、チーズと調味料を混ぜます。味見をして塩気を調整します。

2. 耐熱容器で焼く

  • 耐熱容器にベースを平らに敷き詰めます。厚さは1.5〜2cmが目安です。
  • 上からパン粉をまんべんなく散らし、オイルスプレーを軽くかけるか、分量の少量の油を回しかけます。パン粉をきつね色にすることで香ばしさが出ます。
  • オーブンなら200℃で約10〜15分、トースターやノンフライヤーなら様子を見ながら8〜12分焼き、表面がきつね色でサクサクになったら完成です。焦げやすいので途中で様子を見てください。

盛り付けと食べ方のコツ

  • スプーンですくって取り分けます。好みでレモンを絞ったり、タルタルソースや刻みねぎを添えると味が引き立ちます。
  • 残ったら冷蔵保存し、再加熱はトースターで表面を軽く焼くと食感が戻ります。

ヘルシーにおいしく作るコツ

明太子の風味を生かしつつ、油を抑えて満足感のある焼きコロッケにするコツを、具体的に分かりやすく紹介します。

塩分は味見を基本に

明太子は塩分が強いので、他の調味料は控えめにします。まず具を混ぜた段階で少量をレンジで温めて味見してください。醤油や塩を足す場合は少しずつ加えると失敗が少ないです。

パン粉で香ばしさを補う

揚げずに香ばしさを出すには、パン粉に粉チーズや青のりを混ぜます。パン粉はフライパンでから焼きして色づけするとより香ばしく、油はスプレーや刷毛で薄く塗るだけで済みます。

チーズでコクを出す

中に小さなチーズを入れるか、表面にパルメザンチーズを少量振ると、満足感が増して油を減らしても物足りなくなりません。風味の強いチーズを少量使うのがポイントです。

具材でかさまし&うるおいを

マッシュしたじゃがいもに、茹でたほうれん草や玉ねぎのみじん切りを混ぜると、かさが増えてヘルシーになります。水分が足りないとパサつくので、牛乳やヨーグルトを少量足して調整してください。

焼き方の小技

オーブンやオーブントースターは200℃前後で表面が色づくまで焼き、途中で油を少量足すとカリッと仕上がります。フライパンで焼く場合は弱めの中火で蓋をして中まで火を通し、最後に強火で表面を焼くと油節約になります。

これらの工夫で、明太子の風味を活かしたヘルシーで満足感のある焼きコロッケが作れます。

焼き方の違いまとめ

以下は、焼き方ごとの特徴と実践的なコツです。家にあるコーン、枝豆、ねぎ、チーズなどを少し足すと、揚げない明太子コロッケでも満足感が高まります。

オーブン・トースター焼き

  • 油の量:スプレーや刷毛で薄く塗る程度で十分です。
  • 手軽さ:まとめて焼けるので準備→焼きの手間が少なめです。
  • 食感イメージ:全体が軽めでサクッと仕上がります。
  • コツ:200℃前後で10~15分、途中で向きを変えると均一に加熱できます。パン粉は薄めにまぶすと香ばしくなります。

ノンフライヤー(エアフライヤー)

  • 油の量:スプレー少量でOK。
  • 手軽さ:ほったらかしで焼けるので作業が楽です。
  • 食感イメージ:表面がカリッとしやすいです。
  • コツ:180℃で10~12分、途中で一度スプレーするとさらにカリッとします。重ならないように並べてください。

フライパンの揚げ焼き

  • 油の量:少なめの油で揚げるように焼きます(薄く広げる程度)。
  • 手軽さ:返しながら焼く手間がありますが、短時間で仕上がります。
  • 食感イメージ:揚げ物に近い食感になり、満足感が高いです。
  • コツ:中火で片面3~4分ずつ、蓋をして中まで温めると中身がふっくらします。最後に強火で表面を香ばしく仕上げてください。

野菜やチーズを加えるときのポイント

  • 量の目安:コーンや枝豆は合わせて30~50g、ねぎは小口切りで大さじ1〜2、チーズは20〜30gを目安に混ぜます。
  • 配合:具材は水分を軽く切り、片栗粉やパン粉を少し追加すると崩れにくくなります。
  • フレーバー:ねぎやチーズは風味を強めるため、少し多めにしても良いです。温かいうちに食べると食感と香りが引き立ちます。